ブリッジセラピー

ブリッジセラピー

にきび跡などの凹凸は、弱いケミカルピーリングや光治療などのやさしい治療では改善させることができません。
皮膚を入れ替えてしまうような強い治療でないと改善させられないのです。
以前は、強いケミカルピーリングや皮膚を蒸発させるレーザーで顔全体を溶かしたり、削ってしまう治療法が行われていましたが、ケロイドを起こすリスクが高く、行われなくなってしまいました。
かわって登場したのが、フラクショナルレーザーという皮膚を部分的に入れ替える方法です。
一度に全体を入れ替えることは副作用が大きいので、一部づつ入れ替えてそれを何度も行い、徐々に全体を入れ替えようというわけです。
この分野の先駆者は、エルビウムグラスファイバーレーザーを用いた『フラクセル』です。
さらに効果を高めるために、炭酸ガスレーザーによるフラクショナル治療が行われるようになり、その最高峰がアンコアを用いた『ブリッジセラピー』です。

 ニキビ跡・開大毛穴の改善
 老化現象による様々な症状の改善
 シワ・たるみの改善シワ・たるみの改善
  妊娠線・傷跡の改善など
 他のフラクショナル治療に比べて1回の効果が大きい

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ブリッジセラピー(アンコア)とは?
ブリッジセラピー=治療名、アンコア=治療に用いる機械名です。 炭酸ガスレーザーを皮膚にまばらに照射し微細な穴を開けてゆきます。 皮膚全体に損傷を与えるのではなく、まばらに組織を蒸散させます。 健常組織を周辺に残すことで、傷の治りも早く、副作用(赤み・色素沈着)のリスクも大幅に減少し、安全で且つ効果的な治療を可能としました。
皮膚の再生能力を高め、お肌のさまざまな症状を改善する治療です。

他にも廉価版の炭酸ガスフラクショナルレーザーは存在しますが、アンコアは出力が 240Wなのに対し、他の機種は30Wですので、アンコアの方が出力が高いために、よりパルス照射時間を短縮でき、周囲の組織へのダメージを抑えながら、蒸散させる事が出来ます。

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  • アンコアと他の炭酸ガスフラクショナルレーザーとの違い
    アンコアは炭酸ガスレーザーが連続波⇒スーパーパルス⇒ウルトラパルスとパルス照射時間が短く改良されてきた利点をフルに活用しており、わかりやすく例えれば研ぎ澄まされた良く切れるナイフと、刃こぼれした切れの悪いナイフの差です。
    切れるナイフだとスッパリ切れて、残った部分のダメージが少なく、切れ味の悪いナイフだと残った部分もギザギザに切れたり挫滅されたりして余計なダメージを受けることになります。
  • アンコアと従来型のフラクショナルレーザーとの違い

従来のフラクセル治療より、ブリッジセラピーの方が治療効果が高く、これまでのフラクショナルレーザーの3回分くらいの効果が、1回ででるため治療回数が少なく済みます。

  • フォトフェイシャルやフォトRF等の光治療とマトリックス・ブリッジセラピーとの違い

光治療のイメージは『汚れたシャツをクリーニングする』といった感じです。
しみが薄くなり、全体も美白されます。これに加え、オーロラの場合はRF(高周波)の作用でよりコラーゲンに働きかけ、「肌のハリ」も変わるのが実感できます。

eマトリックスブリッジセラピーは『ほころびてきたシャツを素材から新しく作り直す』というイメージです。
古くなった肌を入れ替えて、新しい肌に生まれかわらせる治療です。
毛穴、ニキビ跡、小じわなどに高い効果を発揮します。
しみ・くすみに対する治療効果もありますが、逆にそれらへの効果はレーザーや光治療がいい場合もあります。

ブリッジセラピー(アンコア)の適応

 にきび痕の改善
 開大毛穴の改善
 シワ・たるみの改善
 肌質の改善
 シミの改善
 傷跡の改善
 皮膚の再生能力(自己治癒力)を促す
 お肌のトラブルの様々な症状の改善

ブリッジセラピーの仕組み

ブリッジセラピーによるレーザー照射を受けた皮膚は、影響を受けていない健常な皮膚がブリッジ(ネット)のように張り巡らされている状態になります。
これが皮膚再生をより早め、ダウンタイムの短い治療を可能にしています。
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①シワや皮膚内部が不均一なために、肌のハリやツヤが損なわれている状態
②レーザー照射で皮膚に小さな穴をあける
③レーザー照射後、皮膚の自己再生能力によって徐々に穴が修復される
④穴の修復に伴い、皮膚内部の細胞分裂が活性化される
⑤穴の完全治癒が行われ、穴の周囲も均一に細胞が分布。ハリのあるお肌が蘇ります。

ブリッジセラピーの治療手順

1. 洗顔し、お化粧を全て落とします。
2. 洗顔後麻酔クリームを塗布します。
3. 麻酔クリームを取り除きます。
4. レーザーを照射します。範囲や方法にもよりますが10~50分です。
5. 照射部位を冷却・沈静。
6. 当日は軟膏を塗布し、帰宅。
7. 翌日から洗顔・メイクOK。

ブリッジセラピーの治療時間

まずは麻酔クリームを塗布しますので、浸透するまで20~30分、その後照射する範囲や方法により異なりますが、狭い部位で10分程度、広い部位で40~50分程度です。

ブリッジセラピーの効果実感までの期間
皮膚の状態によって個人差がありますが、治療効果は治療直後より現れ、 徐々に改善に向かいます。最終的な効果が現れるのは、3~6ヶ月後です。

治療の痛みについて

治療前に麻酔クリームをお肌に塗り浸透させますので、痛みは軽減されます。
術後について

※治療翌日から、お化粧が可能です。
※方法により異なり、個人差もありますが、治療後数日は、ヒリヒリ感を感じることがあり、 3日から1週間ほど赤みが残ります。
※治療後、個人差はありますが、約1週間はかさぶたができます。かさぶたは無理にはがさないでください
※当日の入浴はシャワーで行い、患部をこするのは避けてください。
※必ず紫外線対策は行ってください。